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構造材の価格マンスリーコメント

木材のプロの視点。今月の木材価格の動きを分かりやすく解説します。

待たれる需要回復。(2007.10)

本来、秋需といわれるこの時期にこれまで動きの悪い年があったであろうか…と嘆いてしまいたくなるくらい、需要は依然として低調のままである。まさに新聞市場をにぎわせている、住宅着工数100万戸時代の到来で、近い将来には80万戸にまでと云われていますが、もうすぐそこまで来ているのだと痛感します。追い討ちをかけたのが、6月20日付に施行された建築基準法改正で、確認申請の遅れ等の影響をもろに受け、木材流通価格相場は更に弱い展開で推移しております。一時期の輸入材埠頭在庫のピークからは、脱した感もありますが、これも製品によりけりで、基本的には弱腰状態が続いております。

中でも、今構造材の多くに使用されている集成材(管柱、平角など)の価格動向が非常に注目をされております。北欧からの完成品は勿論、国内メーカー製品の価格は、原価を無視した底なし状況に展開をし、今やシェア確保の為の体力勝負となり、相場がない状態になっております。大変厳しい見方をすれば、輸入、国内ともあわせて需要に対しての供給過剰の為に、一度下がるところまで行き、整理をしない限り、相場の安定と適正価格には戻らないであろうとの見方をしております。まさに、このままで行けば今年一杯から来年度頭が集成材メーカーの正念場であり、それまで価格の動向は、どこまで下がるか予想がつきません。

その中で、唯一北米材輸入製品においては、現地工場が8月後半からストライキに入り、今だ動いていない状況の為(すでに9月入荷少なく10月は無し)、たとえ10月から稼働したとしても、グリン材で11月後半、KD材で12月半ば位まで入荷はない為に、すでに現状もタイト感のある中、相場上昇に転じるのは確実と見られます。しかし、今の需要のままであれば、樹種変換も行われたとすれば、さほどの影響はなく進んでいく事も予想されます。

国産材においても、輸入材低調に比例し、動いております。春先の価格上昇から一転し、競争力のあった価格も今ではそんなに魅力もなく、物の不足感もなく、このまま横ばい基調にて進んでいくものと思われます。

前回同様、向こう3ヶ月の木材全般の価格動向は、大変読みにくい状況に変わりありませんが、多少の需要回復があろうとも、今年一杯の価格も持ち直しは、かなり難しいと予想します。早く本来の需給バランスに戻り、適正価格になることを祈るばかりです。

                                   2007年10月01日
                                piccolo  押本 雅寿