
2007年を振り返るとまず第一に建築確認を厳格化した改正建築基準法は、住宅業界に大混乱をもたらしました。 6/20の施行以降、新築住宅着工は7月からずっと30~40%以上激減し、それが木造住宅(木材価格)にも大きな影響を受けました。
勿論、それだけが木材価格の暴落につながったわけではありませんが、この大きな要因で全ての歯車が狂ったことに違いありません。世の中では、原油高により衣食を含め、殆どのものが値上がりしている中で、なぜ木材は…ほんと嘆きたくなります。
ようやく12月に入り、輸入材を含めた各メーカーが減産していた影響と流通在庫もだいぶ整理され、多少底見え感が出てきたものの、需要回復感が見えない為、全く本物とは言い切れない状態が続いています。
注目している集成材メーカー各社は、今も尚、原料安定価格での仕入に苦戦を強いられ、減産をしても製品価格は上がってこず、原料高の製品安にて正常化するのはまだ先であろうと予想します。
一方、北欧材輸入製品においては、現地は一転強気の動き。すでに1月2月積みのオファーに関しては、値上げが決定しております。北米材輸入製品はストの影響がまだ続き、入荷減ではありますが、そんなに大きな混乱もなく動いております。製品相場もアイテムによっては右肩上がりで、今後の需要により価格安定してくるものと思われます。しかし、原油高騰を背景に船運賃が一段と強含んでおり(北米だけではないが)日本向け船会社が一社、製材品輸送を撤退する等、一層入荷のタイト感があるのが心配です。
ロシア材においては、本格的な伐採期に入ったものの丸太出材量が増えていないとの事。この背景には、こちらも7月からの丸太輸出税の引き上げによるコスト高が要因で、現地造材業者の伐採・搬送コストが大幅上昇しており、収益圧迫しているのが原因。勿論、製品にも影響してくるはずで、相場上昇に転じてくるものと思われます。
国産材も輸入材も含めて、全てコスト高、値上げに転じていく要素しかない状況下の中、現実は今だ製品安のまま…。しかし1月2月の需要回復によっては、今の供給を保ってさえいれば、価格上昇に転じ、春先には正常化し、適正価格になる(希望的観測)。底のない海はないはずで、相場も必ず底があると信じています。
2007年12月25日 ピッコロ 押本 雅寿