
2008年、サブプライムローン問題に端を発した米国不景気から、資金の流れが原油市場に流れて原油高となり、その結果、各種コスト高から物価が上昇し、まさにスタグフレーションであることが現実味を帯び、我々の生活にも直面してきた。
そんな中、当然ながら我々の業界にも影響を受けている。需要面では、新設住宅需要の低迷、とりわけ木造戸建住宅の不振が際立っており、依然として回復気配がでていない。供給面での問題は、先に述べた原油や各種化製品や鋼材などの高騰に拍車がかかり、輸送コスト高を加え、更なる原料コスト高へ。市場が健全であれば、原料高は製品価格へ適正に反映していけば良いのだが、前回にも述べた慢性的な需要不足のうえ供給過剰で、どの分野においても過当競争が続いておりコスト高の反映が遅々として進んでいない。
改善策として考えられるのは、当然ながら減少する実需に応じた住宅資材供給への調整と、コストに見合った価格水準への抜本的な引き上げが必要なのだが、更なる需要の減少を引き起こす恐れがあることから、各メーカーはなかなか大きな動きをとる事ができない状況が続いている。しかし、内・外の木材製品問わず、すでにメーカーサイドのコスト吸収は限界の局面にきているのは間違いなく、すでに合板などの建材、副資材関係は急騰に向かい始めた。
それとは別に、唯一強い展開を見せ始め、価格上昇に転じているのが赤松製品である。前回でも予想したとおりだが、更なるロシア丸太輸出税アップが見込まれ、当然、シベリア鉄道の運賃も確実に値上げが予想され、赤松丸太は、来年には市場での競争力は全く無くなると見ている。早急に代替の樹種を検討するとこまできていると思う。
木材製品全般でいうと、こんな局面でありながらなぜ?と思うほど、依然製品安の弱い状況である為、目先すぐに上昇に転じる動きはなさそうだが、反面こんな状況下であるので、急に何かの拍子にひっくり返り、高騰に転じる可能性も充分に秘めている。世の中の景気がこうである以上、大きな買い物である住宅の購入はまず初めに後回しにされてしまうに違いないが……適正価格でない、良い製品が安く購入できる今が、最高の購入時ではないかと思われます。
是非、皆様ご検討を…
2008年7月14日 ピッコロ 押本 雅寿